愛とは、全人生をかけてアイドルにチェスを教えること。

フリルドスクエアと行く、奥深いチェスの旅。

速水奏・鷺沢文香のチェス考察(「映画メモ」盤外戦、『ハリー・ポッターと賢者の石』)

 

 今を時めくアイドル・速水奏が彼女の独特で鋭敏な感性を余すところなく発揮し、我々を古今東西の良作映画の世界へと誘ってくれる人気コーナー・『速水奏の映画メモ』より、今日は誌面から飛び出して番外編をお届けする。

 彼女の『映画メモ』が色々なところで評価を頂いているという暖かい支えに、謝意と誓意を込めて。

 『映画メモ』盤外戦、『速水奏のチェス考察』。本日彼女が導いてくれる世界とは――。

(ナレーション・鷺沢文香)

 

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 いつもとちょっと趣向を変えてみたの、どうかしら。こういうのも、たまにはいいでしょ?うふふっ。

 

 チェス、という話題で誰かと喋ると、結構な頻度でこう返ってくる気がするの。「あー、『ハリー・ポッター』で観た」って。実際、『ハリー・ポッターと賢者の石』の、「魔法使いのチェス」のシーンがとても印象深く記憶に残っている、って人は少なくないんじゃないかしら。あのシーンについて考えてみようかしら、という本当にマニアックな思いつきにこの企画は始まったのよ。幸いにも、『映画メモ』は少なくない反響を貰っているとのことで、一風変わった企画にプロデューサーも乗り気だったみたいで。とてもありがたい話だわ。

 

 

 趣向を変えてみた、というと、いつもは雑誌のひとつのコラム、という体裁で文を書かせていただいているわけだけど……今日はそれもちょっと捻ってみたりして。なんと、ゲストを迎えての対談よ。そろそろ呼んでみようかしら。

 

鷺沢文香「……どうも、鷺沢文香です。奏さん、今日はお招きいただきありがとうございます」

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奏「こちらこそ。他でもない文香に来てもらえて、うれしいわ」

 

文香「私などで、よかったのでしょうか……」

 

奏「今日の対談は文香じゃなきゃ務まらないわ。映画表現の文脈の中で、劇中に僅かにスクリーンに映り込んだ画とセリフ、それから台本の流れを頼りにチェスのシーンを再現しよう、なんて大それた企画……そうでしょ?」

 

文香「表現のお話なら、私にも御役に立てることもありそうですが……チェスの話となると、フレデリカさんなど、適任がいらっしゃったのでは……?」

 

奏「貴女がプレイしているところは見たことがないけれど、本当はチェスにとても見識が深いこと、薄々みんな気が付いてるわよ」

 

文香「……そうですか」

 

奏「えぇ。というわけで、今日私たちが挑戦してみたいのは、『ハリー・ポッターと賢者の石』の、「魔法使いのチェス」のシーンを考察する、ということなの」

 

文香「原作、映画ともに世界的に有名ですが、少しお話をなぞった方がいいのでは……」

 

奏「それもそうね。まずはこれを観てもらおうかしら」


ハリー・ポッターと賢者の石 予告編

奏「この映画の予告よ。これで内容の流れを思い出してくれた人もいるわよね。不老不死の妙薬・賢者の石を巡って、自分の呪いがハリー・ポッターによって跳ね返され肉体を失った最凶最悪の闇の魔法使い・ヴォルデモート卿が取り憑いた『闇の魔術に対する防衛術』担当のクィレル先生と、ハリーとその友人、ロナルド・ウィーズリーとハーマイオニー・グレンジャーが戦うというのがクライマックスだったわ」

 

文香「『賢者の石』はその取扱いに厳重を要する性質から、ハリーたちの通う魔法学校・ホグワーツの奥深くに保管されていました。単に保管しているだけでなく、侵入者を阻むように幾重にもトラップが仕掛けられていたのです。仕掛けを手掛けたのは、魔法使いとしても優秀なホグワーツの教諭陣でした。その中のひとつとして、『魔法使いのチェス』が出てきます」

 

奏「この仕掛けを担当したのは、副校長で『変身術』担当のミネルバ・マクゴナガル先生ね。映画ではシリーズを一貫して名優マギー・スミスが演じたわ。『天使にラブソングを…』では修道院長を好演して高い評価を得ているわね。私は『秘密の花園』の目途ロック夫人のイメージが強いけれど……」

 

文香「奏さん、まず、『魔法使いのチェス』とはなんですか?」

 

奏「そうね。そこからかしら。クィディッチと並んで、魔法界のポピュラーな娯楽のひとつとして親しまれているのが『魔法使いのチェス』よ。ルールは私たちマグルの知っているチェスと同じね。大きく違うのは『ピースが生きている』というところかしら」

 

文香「魔法生物のように、本当に生物として生きているのかはわかりませんが、実際相手の駒をボードから破壊して叩き出したり、プレイヤーの力量をピースが測って、あまりに不慣れであったりするとピースの信用を得られず、指示してもその通りに動いてくれない、などということがあるようですね」

 

奏「文香の言ってくれた『指示』というのも大きなファクターよね。私たちはボードにピースを並べたら、自分の手でマスへ移動させるわけだけど、『魔法使いのチェス』では、「ポーンをeの4へ!」というようにプレイヤーが支持すると、そこにピースが動いていく、ということになっているらしいわ」

 

文香「……ピースが動いてくれたら、本を読みながらでもチェスがプレイできますね」

 

奏「そうしたら、ぜひ私ともプレイしてちょうだい、ふふっ」

 

文香「……考えておきます」

 

奏「もう、いけずなんだから。……『魔法使いのチェス』は、ハリーたちが談話室で日ごろからプレイをしているようなシーンもあって面白いのだけれど、さっき言った『賢者の石』を守るために張り巡らされた罠のひとつとしての『チェス』は一味違うの」

 

文香「まず、仕掛けたマクゴナガル先生が、学生時代はチェスの全英チャンプであったことが後から明かされますが、相当な手練れなのです。また、侵入者は彼女の仕掛ける魔法チェスに勝たないと先に進めない。しかも、単にプレイをして勝てばいい訳では無くて、自分たちが駒となってマクゴナガル先生とプレイをしなければいけないのです」

 

奏「自分たちがピースとなって、というところがミソよね。このチェスセット、クレタ島のチェスセットをモデルにしていて、ピースが2メートルか或いはそれ以上くらいの大きさがあるの。この罠を破って先に行こうとする者は、みんなピースどれかと入れ替わって、自分自身がピースとなってプレイしなければいけない」

 

文香「ここで、さきほど奏さんが説明してくれた、『魔法使いのチェス』では、駒が相手の駒を叩き出す、という仕様を思い出してもらえると、このゲームの残酷性に気が付くかもしれません。……仲間が破壊されることもある、ということですね。何より侵入者にとって分が悪いのが、『黒番を持たなければいけない』というところです」

 

奏「知っての通り、チェスの黒番といえば後手番よね。そして、将棋や囲碁と違ってチェスでは後手は露骨に勝ちに行くことの難易度が跳ねあがる。常にドローを狙いながら、なんとか白の猛攻を掻い潜り受け流し、機敏にポイントを稼ぐような試合運びが多くなり勝ちよね。マクゴナガル先生は本当に狡猾だと思うわ」

 

文香「当然、『賢者の石』がヴォルデモート卿の手に渡ることを防がんとするハリー一行も、この罠に進軍を阻まれるのですが……少し抜けていて、常に周りにコンプレックスを感じている様な少年・ロンが誰にも負けないと自負する特技が、『魔法使いのチェス』なのです」

 

奏「ロンの指示で、ハリーはビショップに、ハーマイオニーはルークに、そして彼自身はナイトと入れ替わりゲームがスタートするわ。このキャスティングと駒割り、少し恣意的よね」

 

文香「そうですね。彼らの性格をよく反映していると思います。……そういえば、フリルドスクエアのみなさんも、ご自身たちをチェスの駒に准えていましたね」

 

奏「あったわね。文香、あの番組、よく見ているものね」

 

文香「えぇ、彼女たちがひたむきに、チェスの魅力を伝える様子が気になりまして……。四角四面なハーマイオニーは縦横を支配するルーク。規則に厳しい彼女を象徴しているようです。更にいえばルークはチェスに於ける守りの要でもあり、ハーマイオニーが豊富な知識と確かな頭の回転でハリーたちの精神的支柱である、というシリーズ通しての役どころをシンボライズしているのかもしれませんね」

 

奏「少しお調子者だけれど斬りこみ隊長で、攻めに守りに活躍、自分が犠牲になることで戦局を好転させたり、というロナルド=ナイトに、相手のキングとエンドゲームに一騎打ちになることも多いピースで、攻めの要駒、またちょっと天然で目の前が見えなくなりがちなハリー=ビショップと、狙いが分かる気がするわ」

 

文香「彼らの初期位置はこうですね」

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奏「Bf8がハリー、Ng8がロン、そしてRa8がルークね。唯一の女子であるハーマイオニーが、ミドルゲームまでは狙われにくいクイーンサイドのルークに配置されていたりと、仲間思いなロンの細やかな心遣いが見て取れるような気がするわ」

 

文香「ゲームは白の1. e4に対して、ロンの1. ... d5で始まりましたね(Figure.1)……これはなかなか、渋いですね」

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(Fig.1 : 1. e4 d5まで)

奏「ここまででスカンジナビアン・ディフェンスと呼ばれている形ね」

 

文香「この形からセンター・カウンターと呼ぶ人も少なくないですね……」

 

奏「確かに、文香のいう『渋い』は一理あるわ。もっとも、演出を考えれば、これは2. edで黒のポーンが破壊される訳だけど、ピースが破壊される、という迫力あるシーンをオープニングで早々に見せたい、という意図もあってのオープニングなんだと思うわ」

 

文香「チェス、という目先のオシャレな印象にとらわれてただの小道具としていい加減に扱うのではなく、本筋に直截関係しないような細かいところまで作りこまれていて、素晴らしい映画だと思います。……原作小説が、映画でスポイルされてしまう、という悲しい例は枚挙に遑がありませんが、こういう細々したところからも制作陣の熱意が伝わって来る様な実写化は、書き手としても本望なのではないでしょうか……」

 

奏「小説には小説にしか、映画には映画にしかできない芸術上の表現、ってあるものね。ただテキストを演じさせれば良い映画になるわけじゃないわ。それはだって、小説で出来たものをわざわざ映画でやる意味がないもの。アイドルだって、その人にしかできない表現、を目指して磨いていく世界だからかしら。どこか惹かれるところがあるのよね」

 

文香「ただ、オープニングひとつをとってもここまで凝った制作をしていたこの映画でも、尺というのには勝てなかったようで……」

 

奏「メイキングプロセスでは実際に全ゲーム撮ったのかもしれないけれど、ここからはピースが壊し壊されするシーンが続いた後に、エンドゲームに突入するわ」

 

文香「途中でロンがc3にポーンを進めるセリフが有りますが、本当だとしたら後手の割にかなり攻めッ気のある指し回しですね」

 

奏「それにしても貴女、本当にチェス強いのね」

 

文香「……そんな、昔、叔父に少し手ほどきを受けたくらいですが……」

 

奏「ふぅん?貴女らしくもないわね?」

 

文香「私らしくない、とは……」

 

奏「『少し手ほどきを受けたくらい』でチェスがどうとなる、なんて、いつも言葉選びに慎重な文香らしくもない不遜な言い方じゃない?貴女、フレデリカのレッスンパートナー『だった』って聞いたわ」

 

文香「わ、私はそんなつもりでは……もう、年上をからかうのは奏さんの悪癖です」

 

奏「うふふ、ごめんね。怒らせちゃった?……妬いているのかもしれないわ、文香を独り占めしていたフレデリカに。私にも教えて欲しいくらいよ」

 

文香「……考えておきます。それにしても、どこからそんな情報を……」

 

奏「プロデューサーよ」

 

文香「……あぁ、後で釘を刺しておかないと……」

 

奏「さて、文香のご機嫌も治ったところで、エンドゲームの考察に行きましょうか」

 

文香「ここからはセリフとシーンから、局面を逆算して、演出と照合する、という流れでいいのですか?」

 

奏「そうね。まず大事なのはロンのこのセリフよね」

 

『次に僕がクイーンに取られる。その間に君は相手のキングを取れ』

 

文香「ハリーに云う台詞ですね。……ところで、この『キングを取れ』という日本語字幕は本当に翻訳の不手際としか思えないのですが……百歩譲って、これはメイトをかけるという意味だと解釈しましょう」

 

奏「まったくね……元全英チャンプのマクゴナガル先生が、キングを素抜かれていたらそれはそれで面白いのだけれど……ここで、ロンがこのセリフを発したのはg5のマスで、動いたマスがh3よ(Fig.2)。ここで、ロンが『チェック』と言っている、というところから考証していくわ」

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(Fig.2 : Nh3+が実現するためには、ホワイト・キングはバツ印のマスのいずれかにいたことになる)

文香「ここで、この後横に移動してきたクイーンにロナルド=ナイトが攻撃されるということから、ホワイト・クイーンは第3ランクをコントロールしていたのでしょうね」

 

奏「チェック・メイトに討ち取るハリーが黒マスビショップである、ということは、このキングの候補3つとも黒マスだからこの情報だけではなんの助けにもならないのだけど、Nh3+がQxh3と取られた、ということを考えると、実は黒キングの居場所は限定されるのよね」

 

文香「そうですね。そして、詰め上がりのときにホワイト・クイーンがe3のマス付近で倒れていたシーン、またハーマイオニーは第8ランクのfファイル、f8からロンの自己犠牲・サクリファイスを咎めていること、このfファイルがオープン・ファイルだったために反対側からのカメラワークで障害物なくエマ・ワトソンを撮ることができた、というのを総合すると、こういう局面が考えられます(Fig.3)」

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(Fig.3 : Move to White)

奏「ハリーはBa3、ロンはNg5、そしてハーマイオニーはRf8にいるわ。でも、これが正解だとすると、映画の最後のシーンの数ムーブは不可解よね」

 

文香「そうですね。実際の手順ではハリーは2度動かないとメイトを掛けられませんからね……おそらく、演出上の都合で、幾つかチェスゲームとして重要なムーブのシーンはカットされてしまったのだと思います」

 

奏「ここから当然1. Qxd3と持って行って、先ほどのクイーンが第3ランクをコントロールしていた、という文香の仮定にそぐう局面になるわ」

 

文香「ですが実はここでいきなり1. ... Nh3+とロナルド・ウィーズリーが自己犠牲の精神を発揮しても犬死に、あるいは馬死に、となってしまいます。ある重要な手が抜けているのですね……」

 

奏「それが1. ... Rc3ね。これを2. Qxc3と取り込ませないと(Fig.4)。一見、次のNh3+からQxh3を知っている私たちにとっては、タダ捨てに見えるサクリファイスだけど、c5のマスを開けておく、という大事な意味があるわね」

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(Fig.4 : 1. Qxd3 Rc3 2. Qxc3 まで)

文香「ハリー=ビショップがc5に滑り込むスペースがないといけませんからね……」

 

奏「そして2. ... Nh3+でロンのサクリファイスが炸裂、3. Qxh3に用意の3. ... Bc5+(Fig.5)というわけね」

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(Fig.5 : 2. ... Nh3+ 3. Qxh3 Bc5+ まで)

文香「このとき、ハーマイオニー=ルークがオープンになっているfファイルをコントロールすることでハリーを援護しているので、キングは逃げることができません。従ってクイーンで合い駒をする4. Qe3 4. ... Bxe3#で詰め上がり(Fig.6)となります」

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(Fig.6 : 4. Qe3 Bxe3# まで)

奏「これならe3付近にホワイト・クイーンの残骸が倒れていることにも納得がいくわ。挺身して局面を打開したロンに、敵をその手で討ち取るハリー、それを確実に、後方から支援するハーマイオニーというコンビネーションの図式がこのシーンにはあったのよ。本当によく構成されていると思うわ」

 

文香「また、(Fig.3)の局面図と、ハリーたち3人の立ち位置を確認してもらうとわかるのですが、大きな駒のセットを使っている撮影シーンに於いて、メインキャラクターがその駒に邪魔されてカメラに巧く収まらない、というような弊害が起きない様な配置になっているのも素晴らしいと思います。カメラワークまで織り込み済みの棋譜ということで、恐ろしいですね……」

 

奏「それから、こうやって局面図で起こしたら1. Qxd3の時点で気が付いた人も多いかもしれないけれど、実はこの手、a3のハリーを狙ってきたムーブよね。これを踏まえてもういちど(Fig.4)を観て欲しいの」

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(再掲Fig.4)

文香「……実は、Nh3+からだとMate in 3ですが、この局面図自体はMate in 2なのです」

 

奏「そうなの。Black to Move、1. Bc5+ Qxc5 2. Nh3#(Fig.4.1)があるのよ」

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(Fig.4.1 : Fig.4 ~1. Bc5 Qxc5 2. Nh3# まで)

文香「ではなぜこの早詰みを選ばなかったのでしょうか。まさか、見落とした……?そんなわけ、ないですね……」

 

奏「えぇ。もうお分かりの通り、この手順でサクリファイスになるのは、ハリー=ビショップなのよ。そんなの、ロンが許すわけないじゃない。ハリーがサクリファイスになるなら、自分がなる、というロナルド・ウィーズリーの気概溢れる決死の選択がこの背景にはあったのね」

 

文香「これからの決戦を備える親友を救う手を指すために、自分を躊躇いなく犠牲にできる、そんなロナルド・ウィーズリーの、巻を追うごとに逞しく育っていく男気はこの時点で実はもう発揮されていたのですね……」

 

奏「とてもマニアックな企画になってしまったけれど、楽しかったわ。映画はとても有名だけど、あの数分のシーンに実はこんな仕掛けがあった、なんてことが伝えられたのだとしたら満足よ。文香、今日はありがとう」

 

文香「……こちらこそ、です。とても刺激的な時間を過ごすことが出来ました」

 

奏「それでは、今回はここまで。お相手は速水奏と」

 

文香「鷺沢文香、でした……」

 

奏「また会いましょう。ところで、ここに説明に使ったチェスセットがあるじゃない?……一局お願いしてもいいかしら?」

 

文香「……そうですね。今日のお礼ということで、よかったらお茶でも飲みながら……。静かで、読書がはかどるような、落ち着いた喫茶店を知っているのです……」

 

(続く?)